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プラスチック製品製造の喜務良工業(鹿沼市上奈良部町、木村文康社長、0289・75・3361)は、古紙や間伐材などを使用した環境配慮型の棺を開発した。木村社長は「森林伐採を食い止める取り組みで開
発した。従来のキリやスギを使った合板棺に比べ、木材の使用量がはるかに少なくてすむ」としている。
商品名は「棺パックG1」。留め合わせ部分にはクギなどを使わず、プラスチック部品を使用した。燃やしても廃棄物が出ず、二酸化炭素の排出量も抑えられるという。組み立て式のため、葬祭業者にとっては在庫スペー
スを従来の合板棺の三分の一に抑えられるほか、重量も約十五キロと半分以下で、扱いやすいというメリットがある。
古紙などを利用した素材は三層構造になっている。その中心部分には古紙を80%以上使用し、通常の棺と同程度の強度を確保している。今月中旬から販売を開始する予定で、既に大手葬祭業者からの引き合いがあ
るという。月産三千台を計画している。
同社の主力事業はデジカメ部品製造だが、世界的な景気低迷により大手メーカーからの受注が減少している。本業が苦戦する中で、木村社長は「異業種での製品開発で、新たな活路を見いだせれば」と話している。++
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