ID : 10806
公開日 : 2009年 3月 9日
タイトル
林業 雇用不安で人気
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20090308-OYT8T00932.htm
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元urltop:
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写真:
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高齢化や過疎化で就業者数が減少している林業を支援しようと、県などは8日、林業への就職相談会を県庁と三川町公民館・農村センターで初めて開いた。不景気や雇用不安などから予想を上回る反響で、
林業への転職や就職を希望する会社員や大学院生ら約60人が出席、説明を熱心に聞き入っていた。15日は新庄市と米沢市でも同様の相談会が開かれる。
県内の林業従事者は2005年国勢調査時点で、1955年のピーク時に比べ10分の1以下の782人に減少。雇用情勢の悪化を懸念した県と、担い手不足が深刻な森林組合の考えが一致して開かれた。
相談会には、村山地方の森林組合や木材伐採業者の組合など7団体が雇用側として参加。就職希望者側は派遣切りに遭った元派遣社員や、勤務先の業績が不安だとして転職希望してきた会社員ら23~66歳の男女約
60人が訪れた。
森林組合の担当者は「講習でチェーンソーも安全に使いこなせる」などとアドバイスのほか、「自然が相手なので、健康にも良い」などPRしていた。
大江町内の林業会社社長(57)によると、県内の木材価格は安価な外材の輸入などで、10年前に比べて価格が約3分の1に落ち込むなど低迷が続く。しかし、ベニヤ板に加工するためのスギの間伐はここ数年活発化
しており、新たに人手が必要な状況という。
寒河江市から訪れた会社員の男性(50)は「(現在の勤務先の)業績不安で、長く続けられる仕事を求めて転職を希望している。体力的に厳しいかもしれないが、検討していきたい」と話した。中には夫婦で相談に訪れ
る姿もあり、参加者は真剣な表情で説明を聞いていた。
森林組合の担当者は「真剣でやる気のある人が多い。まずは林業の内容を知って、興味を持ってもらいたい」と話した。
相談会の問い合わせは県森林課023・630・2518へ。