ID : 10653
公開日 : 2009年 2月25日
タイトル
山梨市などのバイオ燃料計画国事業に採択 でも予算4割減
.
新聞名
読売新聞
.
元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20090225-OYT8T01189.htm
.
元urltop:
.
写真:
.
温暖化対策につながる先進的な取り組みを支援する経済産業省委託事業の採択結果が25日発表され、県内からは、やまなし産業支援機構、山梨大、山梨市などが産学官連携で応募した、ブドウの剪定(せ
んてい)枝などからバイオエタノール燃料を製造する事業が選ばれた。地域資源を生かした期待の事業とあって、採択に担当者は喜びひとしお、のはずだが、委託事業費が申請した年2億円の6割にとどまる見込み。担
当者は「事業を見直さないと」と頭を抱えている。
同機構などが提案した事業名は「地域資源活用型の液体バイオ燃料製造技術を核とした低炭素社会の地域モデルの構築」。
富山大やJAフルーツ山梨、山梨市内の各団体も加わり、同市をモデル地域に、森林の間伐材、ブドウの剪定枝などのバイオマス資源からバイオエタノール燃料をつくり、活用方法を提案。新年度から1年間実施し、研究
のほか製造プラント建造など事業費として約2億円を申請した。
しかし、事業費が申請の4割減の1億2000万円程度にとどまる見通しとなった。4割減は「想定外」で、事業の抜本的な見直しが必要な事態という。経産省によると、全国から117件の応募があり、37件を採択した。「
採択件数が多い分、1件あたりの事業費を減らしたのではないか」(県内の事業関係者)とみる向きもある。今後、事業の見直し作業を進めていく予定で、山梨市幹部は「うれしいけれど困った。複雑な気持ち。なんとか実
施したい」としている。