ID : 10651
公開日 : 2009年 2月16日
タイトル
東芝:ナノカーボン製造実証プラントが完成 新産業創出に向け始動
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/oita/news/20090225ddlk44020599000c.html
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元urltop:
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写真:
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総合電機メーカー大手の東芝が日田市東有田のウッドコンビナートで建設していたナノカーボン製造実証プラントが完成し、近く試運転に入る。日田地方の未利用森林資源を活用し、高付加価値のナノカー
ボン製造システムを構築するもので、新産業創出に向けた取り組みが動き出す。
ナノカーボンは、直径がナノメートル(10億分の1)単位の炭素粒子でできた物質。東芝は樹脂や金属に添加し、導電性、強度、電磁波遮断性を高めてパソコンや半導体などの部品、容器に利用する技術確立のため実
証プラントを立ち上げた。スタッフ4人が常駐する。
09年度から本格的にデータ収集、課題洗い出し、技術やプラント改良を進め、12年度までに実用化システムを完成する予定。
東芝は、林業や製材業界の“持て余し者”の製材端材、林地残材、樹皮など木質チップを原材料として、独自の熱分解システムで高品質のナノカーボン生成に成功。昨夏、林野庁の「森林資源活用型ニュービジネス創造
対策事業」に認定され、初年度は委託費1億6000万円を交付された。期間は最長5年。
実証プラント用地は昨年11月1日付で、市土地開発公社と5700平方メートルを賃貸契約した。【