ID : 10609
公開日 : 2009年 2月21日
タイトル
和歌山の熊野本宮大社が木札を間伐材に切り替え
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新聞名
MSN産経ニュース
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元URL.
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/wakayama/090221/wky0902210246001-n1.htm
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写真:
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田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)は、神棚に奉る木札を地元・紀州の間伐材製に切り替えることを決めた。新たに「木魂(こだま)」と名付け、5月から祈祷(きとう)を申し込んだ参拝客に手渡す
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同大社では従来、木札に北海道や関東産のモミ材を使用してきた。色が白く柔らかいため木札を調製(製造)するのに適しているが、九鬼宮司は「本宮大社の大神は、木の神様のスサノオノミコト。環境保護の観点から本
宮大社ができることはないか」と考え、紀州の杉の間伐材利用を思い立った。本宮町森林組合(杉山栄一組合長)も「荒れた山を間伐でよみがえらせよう」と全面協力を決めた。
熊野産の木材で作っていることを示すため、“ブランド名”として「木魂」を考案。長さ24~46センチの木札4種類を調製し、祈祷の初穂料(5000円~10万円)に応じたサイズを手渡す。
同大社では年間約1万1000本の木札を渡しており、約50~70本の大木を使用してきた。杉山組合長は「曲がった木など捨てるしかなかったものが利用できる。熊野の山に携わる者としてありがたい」と喜び、九鬼宮
司は「間伐材なので赤みのあるものなど色合いはバラバラだが、木には魂があり、端まで利用したいと考えた」と話している。