ID : 10591
公開日 : 2009年 2月16日
タイトル
林業講習応募例年の8倍
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20090217-OYT8T00272.htm
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元urltop:
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写真:
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県農林水産公社(富山市)が、17日から始める林業就業講習会に例年の8倍にあたる約40人が応募したことがわかった。雇用情勢の悪化で林業への関心が高まったためとみられ、応募者10人以上を断わっ
た。県は「担い手不足の林業再生に生かしたい」と期待する。
公社によると、10日の締め切りまでに40人以上が応募。講師を6人に増員したが、チェーンソーなど実技研修の安全確保のため、参加者は30人が限界で、10人以上の参加を断った。
講習は、同公社の職業訓練校「県林業カレッジ」(立山町)で3月19日まで実施し、交通費などを除いた受講料は無料。2005年度から同様の講習を毎年1回行っているが、新規就業希望者の参加は毎年5人程度だった
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応募が急増した理由について県は「雇用不安で林業を就職先に選ぶ県民が増えたため」とみる。公社によると、今回の参加者の約6割は無職で、年代別では20代から60代までほぼ均等だ。
県内林業の担い手は急速に減り、森林の荒廃も懸念されている。県によると、林業従事者は昨年度495人と、1993年度の949人から半減。このため公社は講習の最終日、参加者に県内森林組合の関係者らと個別面
談してもらい、全員の採用を目指す。
ただ、林業は冬の失業や夏の体力消耗、年間三百数十万円程度の給与水準などが担い手確保の壁で、県は「大自然の中で働ける林業の良さを感じ、長期にわたって従事してもらいたい」と話している。