ID : 10491
公開日 : 2009年 2月15日
タイトル
県森林組合連合会:古里離れた所有者対象に、福岡市内で相談会
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20090215ddlk40040197000c.html
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元urltop:
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写真:
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森林荒廃を防いで山の自然守ろう
県森林組合連合会は14日、森林を所有したまま古里を離れた福岡都市圏在住者を主に対象とした相談会を福岡市内で開いた。山村地区の過疎化で森林所有者が不在となるケースが増え、荒廃森林の拡大の一因とし
て懸念されている。同連合会は森林整備のための森林環境税の活用策や管理の委託などを紹介し、山を守るための働きかけを活発化させたいとしている。
間伐などの手入れが出来ないまま荒廃した森林は、木の葉が生い茂ることで地表に太陽光が届かず、下草が生えない状態となり、豪雨時の土砂流出などの恐れが出てくる。
県によると、荒廃が進む森林は04年度末で県内約2万9000ヘクタール(人工林約13万ヘクタールの4分の1)あり、このままでは10年後に約5万3000ヘクタール、20年後に約7万9000ヘクタールまで拡大すると
いう。
県は荒廃森林を再生するため、昨年4月から「森林環境税」を導入。15年以上放置されたスギ・ヒノキ林など条件がそろえば、環境税を活用して所有者負担ゼロで整備できる事業にも取り組んでいる。
相談会には福岡をはじめ、熊本、宮崎、大分の4県から計13組合のほか、相続などの相談にも応じるため司法書士も参加した。長年森林を放置していたという男性は「自己負担なしで整備ができることも知った。相談
してよかった」と話した。
また、現地の組合に所有者が長期の森林管理を委託することもでき、この日だけで数十件の契約が結ばれたという。同連合会の田中邦夫事業部長は「組合が管理の委託を受けることで現地林業者の就労の機会が増え
、山村地区の活性化にもつなげたい」と話していた。
相談会は15日も中央区天神のイムズ9階イムズホールで、午前10時~午後3時に開かれる。【