ID : 10469
公開日 : 2009年 2月12日
タイトル
間伐残材を有効活用
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新聞名
三陸河北新報
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元URL.
http://www.sanriku-kahoku.com/news/2009_02/i/090213i-kanbatu.html
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元urltop:
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写真:
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石巻地区森林組合などセイホクと連携
繊維板原料、燃料に供給
林野庁補助3カ年でモデル実証/ 石巻地区森林組合(阿部昭明組合長)と県森林組合連合会は、石巻市に工場があるセイホク(東京都、井上篤博社長)と連携し、間伐作業で発生する林地残材の燃料・原料利用のモデ
ル実践事業を始めた。これまで廃棄されていた木の資源を有効活用し、MDF(繊維板)原料、燃料用として安定供給するシステムを確立し、間伐の推進を図る。
林野庁の木質資源利用ニュービジネス創出モデル実証事業の補助を受け、本年度から三カ年事業で取り組む。(1)林地残材の採材、効率的な収集方法(2)効率的な運搬システム(3)繊維板などの原料、燃料用として
の形状、適応性?などを検証する。
木材は製材、合板として利用されているが、枝や根などの未利用の林地残材(C材)は放置されてきた。これらを山に残さず、有効活用することで樹木の100パーセント利用を可能にする。
セイホクがC材を一括して仕入れ、直径十四センチ以上を合板、それ未満をMDF原料とする。これまで手作業だったが、高性能林業機械を活用することで、林地残材のネックだった集材の効率アップと輸送コストの低
減を図る。
合板は近年減産され、チップは不足していたが林地残材で補う。未利用間伐材は、石巻地区森林組合のウッドリサイクルセンターで加工し、既にセイホクに出荷している。
石巻地区森林組合事業部の大内伸之統括部長は「地域企業との連携で木質資源の有効活用を進めとともに、日本製紙石巻工場へのチップの安定供給も図っていきたい」と話している。