ID : 10024
公開日 : 2009年 1月 5日
タイトル
京大、高温高圧の水で木材から酢酸─効率よく作製
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新聞名
日経ネット関西版
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news004304.html
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元urltop:
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写真:
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京都大学の坂志朗教授らのグループは、木材から燃料や化学原料となる「バイオ酢酸」を効率的に作る技術を開発した。高温高圧の水で燃料などのもとになる糖類を作り、微生物で発酵させる。現在は廃棄
している成分も利用でき、二酸化炭素の排出や廃棄物も大幅に減らせるという。
水を高温高圧にすると、水素イオンなどが増え有機物を分解する力が高まる性質を利用する。10気圧でセ氏230―270度で木材の植物繊維をグルコースやオリゴ糖などの糖、有機酸に分解。これらをエサに微生物が
酢酸を作る。
木材の繊維の72%を酢酸にできた。1種類しか使っていない微生物を複数種類に替えれば、90%にまで引き上げられるという。
酢酸は接着剤や液晶用フィルムなど様々な化学製品に利用されるほか、エタノールやメタンといった燃料にも合成できる。