ID : 10022
公開日 : 2009年 1月 3日
タイトル
間伐材を熱源に利用
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20090103-OYT8T00471.htm
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元urltop:
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写真:
写真が掲載されていました
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下呂・馬瀬川温泉施設
灯油切り替えCO2削減へ 下呂市馬瀬の馬瀬川温泉「美輝の里」(加藤久人総支配人)は、温泉施設の熱源として、これまでの灯油に替えて、新たに地元産の間伐材を原料にした木質ペレットを使う方針を決めた。環境に
優しいクリーンなエネルギーにすることで、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らし、馬瀬地区の環境への取り組みをアピールする。
馬瀬地区は、馬瀬村当時の2004年2月にフランスの山村をモデルにして、村全体を公園に見立てた日本初の「馬瀬地方自然公園」を設立した。07年には「日本で最も美しい村連合」に加盟し、全国17町村とともに、
豊かな自然を生かした農林業や観光振興に知恵を絞っている。
木質ペレットは、「きれいなエネルギーで施設の熱源を賄い、景観保全地域にふさわしい設備を」(加藤総支配人)として導入する。ボイラーなどの設備費は、国などの助成も含め約4500万円。3月までに着工し、夏に
稼働を目指す。
美輝の里によると、木質ペレットの導入で、従来の灯油に比べ、年間約600万円の経費削減が見込まれる。CO2の削減量は、年間約700トンと試算している。
また、これまで未利用だった間伐材を活用することで、雇用創出や林業振興につなげたいとして、同市萩原町の南ひだウッド協同組合に木質ペレットの生産施設を設け、年間約500トンを同温泉に供給する。
同温泉は、日帰り入浴と宿泊者合わせて年間約17万人が利用している。