ID　：　9694

公開日　：　2008年 12月　4日

タイトル

営林署の歴史、ひと目で　道内ＯＢが“物語”出版

新聞名

北海道新聞

元URL.

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/132953.html

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写真:

　

道内の営林署ＯＢでつくる「にれのき会」（事務局・札幌、能勢誠夫会長、会員約二百五十人）が営林署の戦後の出来事や取り組みをまとめた「私の営林署物語－苦難の時代を振り返って」を発刊した。こうした 活動は全国でも珍しいといい、道内の国有林経営の変遷がひと目で分かる内容だ。
　道内では一九四七年に六十八カ所の営林署が設けられた。その後の組織再編に伴う、廃止や森林管理署への移行の経緯などについて写真を添えて解説。署長など幹部を経験した会員三十人が大規模造林、国有林の 盗伐事件、労使交渉、振動病などの労災、山火事、台風による風倒木処理などを、思い出やエピソードを交えながら紹介している。
　また、会員が大型機械導入前の昭和二十－三十年代の作業の苦労話や森林の重要性などを語った座談会の内容も掲載している。
　同会は昨年、発足五十周年を迎え、記念事業として本を出版することを決めた。能勢会長（８２）＝札幌在住＝は「営林署職員が冬は寒さに耐え、夏は汗水をたらしながら森林を守ってきたことを記録に残すことができ た」と話している。
　Ａ４判、百九十三ページ。四百部作製し、近く道内の図書館や関係団体に寄贈。数十部残る見込みで、希望者には無料で提供する。
　問い合わせは同会事務局（日本森林林業振興会札幌支部）（電）０１１・６２２・５２５３へ。

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