ID : 9547
公開日 : 2008年 11月28日
タイトル
バイオマス』臨海部に エコな発電所 次々と 住宅廃材など燃料に
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新聞名
東京新聞
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元URL.
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20081128/CK2008112802000089.html
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元urltop:
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写真:
イラストが説明として掲載されていました
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住友林業(東京都千代田区)と住友共同電力(愛媛県)などは、川崎市川崎区扇町に、住宅の廃材などを燃料とする「バイオマス発電所」を新設する。出力は三万三千キロワットで、一般家庭の約四万世帯相
当の電力を賄える。市内の臨海部では太陽光発電所の建設計画もあり、地球に優しい「エコ」な発電所が市内に続けて誕生することになった。 (内田淳二)
バイオマス発電は、木材など生物由来の燃料を使う発電方法。木材の再利用につながるほか、植物は成長時に二酸化炭素を吸収するため、石油などに比べて地球温暖化防止に役立つとされている。
事業は、住友林業など三社が出資してつくる新会社「川崎バイオマス発電」などが実施する。建設地は新日本石油の遊休地。燃料となる木材は、首都圏で出る建築廃材を中心に調達し、チップに加工して利用する。
総事業費は約百十億円。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から二十五億円前後の補助を受ける。稼働は二〇一一年二月ごろを目指す。
住友共同電力は、愛媛県で運営する火力発電所で、数%のバイオマス燃料を使っているが、本格的な発電は初めてという。同社は「川崎は首都圏にあり廃材が入手しやすく、電力の需要も多い」と進出理由を説明して
いる。
近隣では、東京電力が国内最大級の太陽光発電所の建設を計画している。市は臨海部で、環境都市を目指す「エコタウン構想」を進めており、「歓迎したい」としている。