ID : 9461
公開日 : 2008年 11月23日
タイトル
ペレット普及へ「インフラ整備を」 長野市でシンポ
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新聞名
shinmai
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20081123/KT081122SJI090011000022.htm
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元urltop:
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写真:
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おが粉を固めて燃料にした木質ペレットの普及を目指す全国組織「ペレットクラブ」(事務局・長野市)は22日、長野市内でシンポジウムを開いた。ペレットを生産している企業の代表らが今後の事業展開な
どを説明し、市場の確立に向け、原料の供給や製品の流通の態勢整備を進める必要性を訴えた。
約40人が参加。製材時に出るおが粉などでペレットを年間1万5000トン生産している集成材大手、銘建工業(岡山県)の中島浩一郎社長は「樹皮や端材など製材の副産物を生かし切ることでコストパフォーマンスが
よくなり、競争力も向上する」と強調した。
火力発電所に納める石炭の一部をペレットに代えるため、大分県などに生産工場を造った三菱商事(東京)の高木陽一・固体バイオ燃料チームリーダーは「二酸化炭素排出量削減のため、電力会社や一般企業で植物資
源への注目が高まっている」とし、「燃料作物の生産を主とした林業もあり得る」と指摘した。
米コロラド州でペレット普及に取り組むダニエル・ビーンさんは、害虫被害で枯れた松からペレット生産を進めた経緯などを説明。同クラブの小島健一郎事務局長は「ペレットの規格化や流通網の整備などに向け、政策
提言に力を入れたい」と話した。