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ID : 9399
公開日 : 2008年 11月11日
タイトル
住民有志が手製あずまや整備 地域活性化へ憩いの場創出
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新聞名
下野新聞
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元URL.
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20081111/74810
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元urltop:
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写真:
 
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田中地区柏団地の住民有志が、草木が生い茂っていた団地東側の公園を整備し、手作りのあずまや「柏風庵」を完成させた。地域活性化につなげる狙いもあり今後、植栽や整備などでさらなる景観向上に努 める考えだ。
 同団地は約三十年前、地域の過疎化や少子高齢化を食い止めるため、地権者らが公園とともに造成した。町の名木で推定樹齢約二百年のカシワがシンボルになっている。
 団地東側の傾斜地に位置する公園は約三千五百平方メートル。晴天時は那須連山が望める好立地で、ソメイヨシノや野バラやツツジなどが四季を彩る。だが配置が悪く、周囲にクズやカヤなども茂って景観を乱してい たという。
 そこで住民らは、開発者の意志を尊重しようと昨春から整備に着手。マツやツツジの移植、枝切りのほかアスファルトを突き破っていた雑草も刈り取り、周回する遊歩道を整えた。さらに公園中央にヒノキの間伐材であ ずまやを整備。竹のベンチや大谷石のいろりも手作りした。
 約一年半を費やした作業は先月末に完了。早速団地住民でいろりを囲み、バーベキューをして親交を深めた。
 一連の作業は同団地の無職小磯紀幸さん(68)が主導。試行錯誤しながら設計から製材、組み立てまで地道な作業に没頭した。
 小磯さんは今後も地域で団結して手入れを続ける考え。あずまやが完成した公園に立ち、「地域内外の人が憩える場として後世に残し、地域活性化に寄与したい」と決意を新たにした。