ID : 9335
公開日 : 2008年 11月11日
タイトル
製材業者ら新技術を見学 いわて型小型蒸気ボイラー
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/economy/e200811/e0811111.html
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元urltop:
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写真:
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県林業技術センター(村山巧所長)が県内企業と共同で開発した「いわて型小型蒸気ボイラー」の説明会は10日、矢巾町煙山の同センターで開かれた。ボイラーは製材所などから排出される針葉樹皮を燃
料に活用、木材乾燥などを行う。経費低減や二酸化炭素排出削減につがなる新技術への関心は高く、参加者は熱心に聞き入った。
県内外の製材業者や市町村の担当者ら55人が参加。開発を担当した同センターの多田野修主任専門研究員が概要を説明した。
参加者は、小型蒸気ボイラーと樹皮粉砕機を見学。樹皮を安定的に供給し、全自動運転につながるシステムなどについて質問が出された。
遠野市綾織の鈴木製材所の鈴木光宏社長は「スギなどの樹皮は、ただ同然で買い取ってもらっているが、このシステムなら燃料として有効活用できる。導入を検討してみたい」と話していた。
現在、樹皮を燃料利用できる国産ボイラーは大型のみで、中小規模の製材業者に適した小型ボイラーはなかった。今後、県内製材施設で実証試験を行い、来年度の商品化を予定している。