ID : 8967
公開日 : 2008年 10月 3日
タイトル
森林総研、秋田にバイオエタノールの実証プラント 09年春メド
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081003c3b0304o03.html
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元urltop:
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写真:
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独立行政法人の森林総合研究所(茨城県つくば市)は、秋田県北秋田市に秋田スギの間伐材などを原料にしたバイオエタノールの製造プラントを建設する。「アルカリ蒸解法」というバイオエタノールをつくる
技術の実証実験を行う。東北で木材を原料としたバイオエタノールの生産施設は初めてという。
実証プラントは11月上旬に着工、2009年3月までに稼働する。市のゴミ焼却場「クリーン・リサイクルセンター」の一部3300平方メートルを借り、初年度で年産125キロリットルのプラントを設ける。初年度の事業費7億30
00万円の9割をプラント建設に充てる。
アルカリ蒸解法は木材チップにアルカリ性の水酸化ナトリウム水溶液を加え、多糖類を取り出してグルコースなどの糖に変換した後、発酵してエタノールをつくる。プラントは県内で調達した間伐材や林地残材の破砕か
らエタノール製造までの一貫施設となる。
実験期間は12年度までの5年間で、原料1トンから250リットルのエタノールを製造するシステムを確立。生産量を年200キロリットルまで増やす。