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ID : 8734
公開日 : 2008年 9月10日
タイトル
岩手県、CO2排出量抑制に躍起 基準の8%減へ
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新聞名
河北新報
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元URL.
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/09/20080910t31012.htm
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写真:
 
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岩手県が二酸化炭素(CO2)排出量の抑制に躍起になっている。最新データで県の排出量が過去最大となる中、2010年の排出量を基準年の1990年より8%減らす。目標達成に向けて森林吸収量も算入す るほか、今後は環境をテーマにした大々的なイベントなどで市民の関心を高めていく。
 県によると、最新の05年の排出量は1366万2000トンと基準年を78万4000トン上回り、01年に始めた統計で最高となった。それ以前は減少傾向だったが、豪雪で家庭の灯油使用量などが増えた。
 目標達成には05年と比べて181万5000トン(14.1%)の削減が必要になる。このため県は、企業や市民に91万9000トンの排出量の抑制を求めるとともに、残る89万6000トンを森林吸収分として算入する。
 森林吸収分は、整備された天然林と人工林が対象で、算入は京都議定書でも認められた手法という。「目標達成のロードマップを示さなければならない」(県幹部)ことから、県全体で年間140万トン前後と推測される森 林吸収の“貯金”を使って穴埋めする。
 市民への広報にも力が入る。7―9月には排出量削減を呼び掛けるちらし計5100枚を県内170カ所のコンビニエンスストアに配布。広報車「エコカーゴ」を地域のイベントなどに派遣する活動も4月に始めた。
 11月1、2日には盛岡市で「いわて環境王国展」を開く。今月11日以降、有識者らによる懇談会を催し、王国展で10年後を見据えた中・長期的な施策の方向性を打ち出す方針だ。
 県資源エネルギー課は「岩手の豊かな自然環境を次世代に引き継ぐために、脱炭素社会への転換に強い意識で取り組みたい」と話している。
[CO2排出量] 2005年、岩手県内の1世帯当たりの年間排出量は7.5トン。節電やリサイクルなどの推進で各世帯が1日当たり約2キロ削減すると、県全体で年間35万7700トンを減らすことができる。岩手以外の東 北各県はCO2を含めた温室効果ガスの削減目標を定めており、10年(一部は年度)の目標数値は1990年(同)と比べて青森6.2%減、秋田9.5%減、宮城2.4%減(県民1人当たり)、山形7%減、福島8%減となって いる。
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