ID : 8697
公開日 : 2008年 9月 5日
タイトル
間伐材の燃料化へ本腰 京都市、10月からモデル事業
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008090400092&genre=H1&area=K00
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元urltop:
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写真:
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京都市は10月から、大半が山に放置されている間伐材を、暖房などの燃料として活用するモデル事業を始める。木材の燃料は、石油など化石燃料に比べて二酸化炭素(CO2)排出が少なく、地球温暖化の
防止と森林整備を同時に進める狙い。
市域は7割以上が森林で、毎年230-240ヘクタールで間伐などの森林整備事業に取り組んでいる。
間伐された木材は、これまでコースターなどの製品に加工販売するケースはあったが、使用量はわずかしかない。
活用法を検討していた市は、粒状に加工した木材「ペレット」を燃料とする暖房器具やボイラーなどが、一部で普及していることに着目。燃料化の検討を始めることにした。
ペレットは灯油などの燃料に比べCO2排出量が少ない利点がある一方、加工コストや山からの運搬コストがかかり、一般に普及するには課題も多い。
このため、10月から流通経路などの調査を始める。また、学識者や林業関係者などで「森林バイオマス資源活用検討委員会」を設立し、燃料化や堆肥(たいひ)化などの活用方法、採算性なども検討。2012年度まで
の5年間に、市内計105ヘクタールからの間伐材の燃料化モデル事業を行う。
市林業振興課は「間伐材が資源として活用されるなら、業者も森林整備を積極的に行うようになる」としている。
委員会の市民委員も公募する。締め切りは10日。問い合わせは同課TEL075(222)3346。