ID : 8694
公開日 : 2008年 9月 5日
タイトル
森林税活用の再生事業検証
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新聞名
中国新聞
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元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200809040097.html
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元urltop:
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写真:
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山口県は3日、「やまぐち森林づくり県民税」を財源にした森林再生などの事業の成果を検証するため、評価実験を山口市小郡上郷の私有林で始めた。森林機能の回復ぶりを、同所を含め24カ所で調べる。
来年5月までに具体的な数値を公表し、年間4億円程度の投資効果を県民に判断してもらう。
実験地第1号は植林後40年近くたったスギとヒノキの5.2ヘクタールの混交林。放置されて薄暗く、下草が生えないため、保水力が著しく低下していた。同事業で06年秋に40%間伐し、1ヘクタールあたり1200本程度に
抑えた。
実験は、人工降雨装置を使い雨水や土砂の流出量を測定。未整備区域との比較などから、水源涵養(かんよう)や土壌保全の機能を数値で出す。また、人工的にダムを造った場合との比較による経済効果や二酸化炭
素の削減量なども算定する。
この日は20分間に200リットルを放水。速報値で、約130リットルが土中に蓄えられた。事前に調べた未整備の地面に比べ、約2.6倍の保水力という。