ID : 8671
公開日 : 2008年 8月29日
タイトル
松永記念館のケヤキの枝折れる/小田原市が枝の間伐検討
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新聞名
神奈川新聞
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元URL.
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiiaug0808723/
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元urltop:
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写真:
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小田原市板橋の松永記念館敷地内にある樹齢四百年以上のケヤキ(高さ約三十メートル)の腐食が進んでいる。このケヤキは「電力王」と呼ばれた財界人・松永耳庵(じあん)(一八七五~一九七一年)が愛し
た巨木。同館管理者の市は腐食部分の伐採を検討している。
二十八日午前八時半ごろ、出勤してきた同館職員が、ケヤキの枝(直径約二十センチ、長さ約五メートル)が地上約五メートルの枝分かれする付け根部分から折れ、落ちているのを発見。折れた部分には菌類が繁殖し、
全体的に老朽化が目立っている。
ケヤキは、松永の旧宅で国登録有形文化財「老欅荘(ろうきょそう)」の玄関近くにある。同市生涯政策課によると、松永を訪ねた吉田茂や池田勇人などの政界人がたびたび、ケヤキの下でくつろいだという。
市では歴史あるこのケヤキに手をつけずにいたが、今回枝が折れたことで、安全面を考慮して腐食の著しい枝の間伐などを検討している。同課は「延命のためには仕方ない」としている。