ID : 8637
公開日 : 2008年 8月29日
タイトル
2005年のCO2排出量、最多
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20080828-OYT8T00933.htm
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元urltop:
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写真:
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県内の2005年の二酸化炭素(CO2)排出量は、統計をとり始めた01年以降では最も多い1366万2000トンだったことが、県のまとめでわかった。県は10年までに排出量を1184万7000トン(1990年比
8%減)に抑えるとの目標を掲げているが、現行のCO2削減計画のままでは目標達成が見込めなくなったため、当初計画での森林によるCO2吸収量を上積みするなど、実質的に削減計画を下方修正した。
05年のCO2排出量は、04年との比較でも6%増えており、2年連続で前年より増加した。県内の排出量は、01~03年は減少傾向にあったが、04年に増加に転じ、05年も増加傾向に歯止めがかからなかった。
排出量を部門別の内訳でみると、工場などの「産業部門」が、全体の3割以上を占める467万7000トンで、04年より5・5%増えた。家庭のエネルギー消費などの「民生家庭部門」は255万9000トンで04年より10・
8%も増えた。
今回の結果について、資源エネルギー課は「厳冬で暖房用の灯油や電力消費が増えたのが要因」と分析している。
これで2010年の目標を達成するには、05年の排出レベルから181万5000トン削減しなければならなくなった。同課は「このままでは目標達成が厳しい」として、省エネアドバイザーを事業所に派遣したり、エコドライ
ブを推進したりするなどの省エネ努力で91万9000トンの削減を目指す。さらに、当初計画では森林によるCO2の吸収量を58万6000トンとしていたが、これも89万6000トンに大幅に上積みすることで帳尻を合わ
せた。