ID : 8311
公開日 : 2008年 7月17日
タイトル
木質バイオマス、エネルギー源に活用へ /
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20080717ddlk22020173000c.html
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元urltop:
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写真:
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はままつ産業創造センター、売電や資材加工など
浜松市の「はままつ産業創造センター」(同市中区)は、山間地の間伐材などの「木質バイオマス」を浜松地域のエネルギー源に活用するモデル案を発表した。林業の再生や温室効果ガスの二酸化炭素の排出削減など
につながる試みとして注目されそうだ。
バイオマスとは、生物や植物に由来した資源という意味。同センターでは昨年10月、市域の7割に及ぶ約1000平方キロの森林の木材をエネルギーとして活用する取り組みを話し合う「バイオマスエネルギー活用検
討会議」を発足させ、有識者や行政関係者らで議論を重ねてきた。8日に同市内で開いたシンポジウムで検討案を初めて発表した。
同会議は、市内の山間地から出る間伐材は年間約15万~20万立方メートルで、もし全量をエネルギー化できれば、市全体の総消費量の約4%がまかなえると試算。このうち半分程度を実際に活用することを目標にし
た。
具体的には、木材を燃料として使えるペレットに加工する工場や、浜松のエンジン製造技術を生かした新たな発電設備を擁した「モデル基地」を市内に整備し、売電や資材加工などに利用する構想を示した。
発表した塩田進センター長は「供給の安定化などが大きな課題で、10~20年かかる長期的な計画だ。放置されている山の資源を使えば、森の再生や環境保全につながる」と話している。【