ID : 7978
公開日 : 2008年 6月19日
タイトル
旭化成エヌエスエネルギー CO2年間15000トン削減
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新聞名
西日本新聞
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元URL.
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/29410
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元urltop:
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写真:
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宮崎県延岡市の旭化成の工場などに電力を供給している「旭化成エヌエスエネルギー」(同市、野村伸雄社長)は18日、火力発電所の燃料としている石炭の使用を一部削減、代わりに同県産木材の樹皮から
つくる木質ペレット(団塊状原料)などを燃料として使用すると発表した。同県の豊富な森林資源を有効活用し、地球温暖化防止に役立てるのが狙いで、早ければ8月から始める。
木質ペレットは、スギの樹皮などを細かく砕いて乾燥・圧縮成型してつくったバイオマス(生物資源)の1つ。バイオマスは、燃やすと二酸化炭素が発生するが、その二酸化炭素は植物などが成長過程で大気中から吸収
したものであり、発生量はゼロとみなされることに着目、燃料として一部代替する方針を決めた。
同社の火力発電所は一時間当たり5万キロワットを発電する能力があり、燃料として年間約30万トンの石炭を使用している。同社では、このうち約6500トンを削減し、木質ペレットなどのバイオマスで代替する。同社
によると、二酸化炭素の年間排出量1万5000トン(2%相当)を削減できる換算という。
同社は昨年5月から約1億円かけて木質ペレットなどを貯蔵するサイロやボイラーの供給設備を整備、今年1月から燃焼試験を続けてきた。使用する木質ペレットなどのバイオマスは年間約1万トンで、三菱商事など
が出資する「フォレストエナジー門川」(同県門川町)から調達する。