ID : 7939
公開日 : 2008年 6月14日
タイトル
不在所有者に森林間伐促す 林野庁、放置抑制策を強化
.
新聞名
中国新聞
.
元URL.
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200806150081.html
.
元urltop:
.
写真:
.
林野庁が、都市部に住む「不在所有者」による森林の放置を抑制する対策を強化している。二〇〇八年度は前年度の約二・七倍の予算四千万円を使い、全国各地で不在所有者を集めた相談会の開催を支援
。間伐はじめ所有林の手入れを地元の森林組合に委託するよう、働き掛けている。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の吸収源を確保する狙い。
林野庁によると、不在所有者が持つ森林面積は〇五年で三百二十七万ヘクタールと全私有林の24%を占め、山村から都市部への人口流出を背景に三十五年前に比べ54%も増えている。こうした所有者の中には「自分
の山の場所が分からない」「間伐の依頼をどうすればいいのか」と話す人もいる、という。
これに対し森林組合は林野庁の補助を受け、各地で相談会を開催。間伐の経費や間伐材の売却収入の見積もり、間伐などの作業を委託しても利益が出る場合があることなどを説明している。不在所有者に手紙を送り
、間伐の重要性も呼び掛けている。
さらに〇八年度は、林野庁が全国約二万人の司法書士に、森林の相続の相談に来た人に対し、森林組合の間伐の取り組みなどをPRしてもらうよう要請する。
〇七年度には相談会などを通じ、約四百人の不在所有者が計三千八百ヘクタールの間伐作業などを組合に委託した。