ID : 7759
公開日 : 2008年 5月25日
タイトル
間伐材利用し縁台作り
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新聞名
東海日日新聞
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元URL.
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=23726&categoryid=1
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元urltop:
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写真:
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やっぱり夏は、うちわと縁台―と、豊根村のつみきハウス組合(熊谷桂子組合長)に縁台の注文が増え、村挙げて量産体制に入っている。同組合が製作している縁台は、すべて地元のスギ間伐材を利用したも
ので製材する同村の木サイクルセンターはフル操業が続いている。
茶臼山高原に今年初めて開花した「天空の花回廊・芝桜の丘」が、大勢の観光客でにぎわい、同村の兎鹿嶋(とがしま)温泉・湯~らんどパルとよねも好評。このため、浜松や名古屋方面からの観光客が、大幅に増えたこ
とから同組合の縁台の売れ行きが伸び、取り寄せの注文も相次いでいる。
熊谷組合長は「地元の大工さんたちの工夫で、強度を十分に保てるようにほぞを切って組み込み、釘(くぎ)の本数も多くするなど改良を加えて生産している。長さ40センチから60センチ、90センチ、120センチの4
種類」と話している。
森林が地域の90%を占める奥三河の同村は、森林保全を目指した取り組みに力を入れている。国内の木材価格が低迷する中、森林林業の活性化で職場を確保し、雇用を創出するには―と「木サイクルセンター」を開
設、間伐材の再利用を工夫している。
昨年度までは、同村が縁台の製作と販売を手がけていたが、今年4月から地元の大工さんや建設業者で作る同組合に木製品の加工販売を委託した。同組合では、価格統一や新しいアイデアで販売を増やそうと奮闘中
。
売れ行きが伸びている縁台は、完成品のほか、キット販売もしている。日曜大工で作ってもらえるように縁台の部材をセットにしたもの。価格は40センチ400円、60センチ500円、90センチ800円、120センチ900
円。「送料を考慮しても安い!」と口コミで評判になった。
この縁台は、同温泉のほか、道の駅や隣接する東栄町のとうえい温泉でも販売している。乗用車で訪れた観光客は、トランクに積み込めるキットを買い求める。
熊谷組合長は「ヒノキ材や焼き目を付けた縁台も生産を増やしたい。縁台のほか、間伐材を利用してプランター、イスなども試作中。このチャンスに販売を大きく伸ばして、豊根村の活性化になればうれしい」と話して
いる。問い合わせは、同組合=電話0536(85)1346=へ。