ID : 7675
公開日 : 2008年 5月20日
タイトル
山林火災被害 3億2000万円 釜石
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新聞名
読売新聞
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元URL.
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20080520-OYT8T00149.htm
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元urltop:
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写真:
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釜石市内で先月、山林160ヘクタールを焼いた火災について、同市は19日、焼失したスギやアカマツなどの被害が総額で3億2000万円に上ることを明らかにした。
市が県や消防、警察の担当者らと開いた報告会で公表した。焼失面積のうち約80%が植林。スギやアカマツなど木材として商品価値のある樹木だったという。
報告会では、県警から「現場と関係機関の連絡が遅かった」との指摘があり、野田武則市長は「反省を十分に踏まえ、防災体制を整えたい」と答えた。
一方、同市唐丹町の片川集会所では同日、森林所有者に対する説明会も開かれた。所有する40ヘクタールのうち34ヘクタールの森林が焼けた同市の立石キワさん(75)は「何十年も前に植林した木が、たった1日で
焼けた。夢を失ってしまったようなものだ」と肩を落とした。
市によると、焼失した森林は、県や企業など3事業者と個人20人が所有している。このうち県と個人15人が火災保険に未加入で、焼失した樹木の損害のほか、除去費用なども所有者が自己負担する。説明会では「こ
のままでは廃業しかない。なんとか補償を考えてほしい」との要望が寄せられた。