ID : 7632
公開日 : 2008年 5月18日
タイトル
災害復旧地に広葉樹を植樹 岡谷市花岡区
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=10747
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元urltop:
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写真:
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岡谷市花岡区(小口ひろ明区長)は18日、2006年7月の豪雨災害で土石流が起きた小田井沢川上流で「みんなの森林づくり事業」を行った。市内外から約150人が参加。災害復旧工事が終わった山腹や間伐
を終えた山林に、ケヤキやコナラなどの広葉樹約1600本を植えた。
住民参加で災害に強い森林づくりに取り組む同事業は、昨年11月に続いて2回目。今回は大量の土砂や立ち木が流れた小田井沢川支川(支流)と、約7割を間伐したカラマツ林、奥山の唐傘平の3カ所(約2ヘクタール
)で実施した。
山腹の崩壊や土砂の流下を防ぐ目的で太い根や幹が育つ樹種を選び、沢筋に水辺の環境に適したケヤキを、山沿いにコナラを植えた。一部の苗は、直根を地中深くに伸ばす「保育ブロック」と一緒に植樹した。
間伐を終えたカラマツ林では、太陽光が差し込むようになった林の中に広葉樹の苗を植えた。数十年をかけて針葉樹林を広葉樹林に転換していくという。会場には間伐で伐採したモヤシ状の根や幹が展示され、人工
林を管理していく重要性も紹介されていた。
間伐作業に携わった飯森幸彦さん(41)=同市湊5=は娘の晃穂さん(11)と植樹に参加し、「植樹は1つのステップ。山づくりに終わりはない」と話した。小口区長は「今後も手入れを続け、孫の世代に人が集まる森にし
たい。森っていいなと感じてもらえたら」と期待していた。
作業終了後には唐傘平で豚汁が振る舞われた。木曽産の木材で製作した弦楽器「バンドーラ」の演奏会も行われ、木曽郡上松町から訪れた「小森林の会」のメンバー約20人が演奏を披露した。