ID : 7106
公開日 : 2008年 4月 9日
タイトル
県産木材使い橘学苑高生徒がいすづくり/一般にも展示
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新聞名
神奈川新聞
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元URL.
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryxiiiapr0804220/
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元urltop:
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写真:
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橘学苑高校(横浜市鶴見区、西川温子校長)の高校生が県産木材を使ったいすづくりに取り組み、作品の展示会が同校で始まった。間伐材の有効利用が森林の環境保全に大切なことを学び、生徒が丹沢にも足
を運び森林の現状を見学した上で制作した。
いすを作ったのは、デザイン美術コースの三年生三十六人。二年生時の授業で取り組んだ。昨年九月には愛川町森林組合を訪ねて、県産木材について学習。その後各自が設計図や模型づくりを経て、オリジナリティー
あふれる作品を作り上げた。木は、県が所有するやどりき水源林(松田町)から、間伐材のスギの丸太二十五本の提供を受けた。
生徒一人一人が「世界で一つだけのいす」に込めた思いはさまざま。動物好きはゾウやネコなどをモチーフに選定。足をゆったりと伸ばせる理想のいすを追求したり、祖父母のためにと心を込めた一脚を仕上げた生徒
もいた。「最初に板を手にした時の木のぬくもりが忘れられない。いす一脚作るにも、多くの人に助けられて完成した」と大沼彩香さん。細かいパーツを組み合わせて丸いすを作った安部勇磨さんは「作業は大変だったけ
れど、いすづくりはとても楽しかった」と振り返っていた。
指導に協力した木工デザイナーの小田原健さんは「きれいな水や空気があるのは森林があるから。そうしたことを考えながら、木のいすの香りや手触りを味わってほしい」と生徒に話していた。
展示会は五月十七日までで、一般の見学も可。日曜、祝日を除く午前十時から午後五時まで。見学の際は学校受付に申し出る。問い合わせは同校電話045(581)0063。