ID : 6879
公開日 : 2008年 3月26日
タイトル
温暖化防止はアイデア次第
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新聞名
山陽新聞
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元URL.
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/03/26/2008032608160143002.html
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元urltop:
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写真:
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「フードマイレージ」という言葉がある。直訳すれば、食料の輸送距離。輸入食料の総重量と輸送距離を掛けて数値化した。
食料の輸送に伴って発生するCO2など温室効果ガスの排出量を少なくし、地球への負荷を軽減しようという考え方が基本にある。つまり地産地消の裏返し、食料自給率39%の日本には耳が痛い話だ。
類似した言葉に「ウッドマイレージ」もある。木材の輸送距離。今年二月に環境省などの主催で実施された「ストップ温暖化大作戦―CO2削減『一村一品』プロジェクト」のコンテストで最優秀賞に輝いたのは、輸入木材
を地元産に替え、ウッドマイレージを減らそうとアピールした京都府の高校生たちだった。
岡山県の代表は製材過程で出る木くずを燃料などに再利用する木質バイオマス(生物資源)活用の取り組みだったが、この選定には私もかかわっていた。
三月に着任した広島市では、CO2の排出権取引市場の創設を目指している。家庭での削減量を第三者機関が買い取り、大口化して市場で取引しやすくする。それを市内の事業者に買い取ってもらうことも考えている。
市民と企業を結びつけるユニークな試みだ。
今年から京都議定書で決められた温室効果ガス削減の約束期間(五年間)が始まった。地球温暖化防止の活動は今、全国各地で繰り広げられている。しかし、そこでは多くの市民や企業を巻き込むアイデアやインセンテ
ィブ(動機づけ)が必要になってくる。