ID : 6721
公開日 : 2008年 3月13日
タイトル
問われる森林保全
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新聞名
毎日jp
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元URL.
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20080313ddlk34070497000c.html
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元urltop:
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写真:
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環境再生には森、川、海の連続性を意識した取り組みが欠かせないが、水源である森林の保全は容易ではない。かつて太田川上流域は良質な木材の産地だった。今では林業従事者は後継難で、荒れるまま
の森林も多い。
県は昨年、健全な森林を県民全体で維持しようと、里山整備や間伐材利用などの費用に充てる「ひろしまの森づくり県民税」を導入した。市町が森林ボランティアや自治会などと一緒に展開する里山の手入れや、学校の
机に間伐材を使う際などに、必要額を交付する仕組みだ。長期間放置された人工林の再生にも使われ、初年度は約5億9000万円が使われる見込み。08年度は約10億円の課税収入を見込む。
荒れ果てた森林は水源かん養の働きが低下し、災害を誘発しやすくなる。適度な人のかかわりが、森を健康にさせる。その仕組みづくりが問われている。【