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牧之原市の静岡空港建設用地周辺で、里山を守る活動をしている住民グループ「榛原里山の会」の炭焼き窯が完成した。空港周辺の森林の間伐材などで作った炭を、水辺の浄化などに活用することにして
いる。
同会は、地域住民が主体になって、空港建設用地周辺の里山の環境を守ろうと旧榛原町(牧之原市)や近隣市町の住民が2000年に設立した。現在、会員は約90人。
空港建設のために県が取得した竹林でのタケノコ掘り、森林の間伐や下草刈り、ホタル鑑賞会などの活動を毎年続けている。
今年2月には、県コミュニティづくり推進協議会主催の「コミュニティ活動賞」の優良賞にも選ばれた。将来NPO法人化し、体験学習の拠点を作ることを目指している。
これまでもドラム缶で炭を焼いてきたが、今後の活動を見据え、1月に新しい窯を作った。
窯は高さ約1・5メートル、幅約2メートル、奥行き約3メートル。空港建設のために移転した農地のU字溝やブロックなど廃材を利用し、会員が自ら耐火レンガを積んだ。1度に竹を約1トン焼くことができる。
3月8日には約20人が集まり、切り出した竹を約1メートルに切りそろえ、窯の中に並べて火を入れた。炭ができるのは20日ごろの予定で、竹のエキス「竹酢液」も採取する。
炭は袋に入れて池や川の浄化に使った後、畑の肥料にする。品質のいい炭ができれば、販売して活動費を賄うことも考えている。
同会の池ヶ谷嘉男会長(68)は「小さいころ、風呂を沸かす薪を集めるために、よくこの辺りの山に入った。今の子どもたちにも、昆虫や草木など里山の自然に触れあう体験をしてほしい」と抱負を話していた。++/div+
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