ID : 6556
公開日 : 2008年 3月 2日
タイトル
豊川流域・森の健診結果発表
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新聞名
東海日日新聞
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元URL.
http://www.tonichi.net/news.php?mode=view&id=22609&categoryid=1
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元urltop:
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写真:
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高齢化、過疎化などの理由で森林管理が難しくなっていることから、ボランティアも含めて流域住民が協力して流域水源人工林の管理を考えようと豊川(とよがわ)流域の森の健康診断が行われている。その
第2回森の健康診断調査結果発表会が、1日午後1時30分から愛知大学研究館で開かれた。
森の健康診断を行っているのは、奥三河ビジョンフォーラムに事務局を置いている豊川森の健康診断実行委員会(高橋啓代表)。豊川の上下流域住民が、森を守り育てるために相互理解を深め、協力する土台づくりを
目指すもの。
流域自治体水道料金の1トン1円の水源基金から100万円の助成を受けた事業で流域11自治体と県、県森林組合連合会、国土交通省豊川河川事務所、東三河流域フォーラム、新城森林組合が協力している。
昨年度の新城地区での第1回同調査に続いて第2回調査は、昨年10月に設楽町豊邦と今年1月に豊川市千両町で2日間ずつ実施した。
豊邦は、財産区林で地元森林所有者の次の世代を中心に参加者が集まり、今後の山の管理も含めて調査と勉強会を行った。千両町は、上下流域住民60人が参加、樹種、密生度、土壌調査などを行った。
同日の発表会は、参加した住民や山林地主らが参加、同ビジョンフォーラム研究員の高橋代表が目的と経過説明を行い、豊橋創造大学の稲田充男氏が調査結果報告をした。
稲田氏の分析報告は、1昨年の新城地区20地点での第1回調査と昨年11月の千両町18地点での第2回調査。人工林のスギ、ヒノキ、混交林の分類と調査地点における森林状況の数値分析結果。
調査項目は、人工林の標高、斜面の向き、落ち葉層、草と低木の被覆率など土地の条件と平均胸高直系、中心木樹高、立木密度、平均樹間距離などのスギ、ヒノキの生育状況。
結果は、樹間距離が狭く、枯れ枝多く、日差しが少ない―などの人工林が目立ち、枝打ち、間伐が必要な状況が目立った。
高橋代表は、まとめで流域森林ボランティアと地主とのネットワークづくりを進め、連携を深めることが大事で森林ボランティアを育成し、豊川版事業型森林NPO活動の方向性を提案した。