ID : 6359
公開日 : 2008年 2月15日
タイトル
県産材販売戦略を策定へ
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新聞名
陸奥新報
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元URL.
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2008/02/854.html
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元urltop:
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写真:
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県林政課は14日、スギやヒバなど県産材の競争力を強化し、利用促進を図るため「県産材総合販売戦略」を策定することを明らかにした。県内の林業は国産材価格の長期低迷で業界の経営が悪化し、担い
手の高齢化が進行、手入れ不足の森林が増加している。地球温暖化防止で見直されている森林の公益的機能を持続的に保つ上でも、木材生産の低コスト化と消費者ニーズに即した需要開拓に取り組み、林業の活性化
を図る考えだ。
青森市で同日開催した県森林審議会で同課が素案を報告。同課が林業界の意見などを聴きながら検討して来年度中に策定、公表する。
素案によると、原油高で石油代替エネルギーとして注目を集めているペレットやチップを、森林内に放置されている間伐材から生産するビジネスモデルを構築。森林所有者らが森林整備を共同化する体制づくりを支援
するなど、生産から流通の各段階でコストの低減化を促す方針だ。
また、需要増加が見込まれる合板・集成材を製造する工場の県内誘致を検討。デザイナーや消費者などで構成する検討会を設け、「売れる木材加工品」の開発に取り組む。県産材の品質や性能を保証する「性能証明」
制度を検討するほか、統一キャッチフレーズやシンボルマークを作成するなどイメージアップを図る考えだ。
県内の林業産出額は平成に入ってから減少を続け、2005年は63億円と1990年(276億円)の2割程度にまで落ち込んでいる。