林業活性化、女性が一役 那賀の研究グループ、優秀
賞を受賞
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新聞名
徳島新聞
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元URL.
http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_120079469149&v=&vm=1
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元urltop:
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写真:
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男性中心のイメージが強い林業への女性進出の可能性を探ろうと、那賀町の女性でつくる林業研究グループ「那賀川こまち」が森林整備などに熱心に取り組んでいる。間伐や下草刈り、間伐材を使った木工品
作りなど幅広く活動。本年度は農林漁業で男女共同参画に取り組んでいる女性団体として、全国の十二団体・個人に贈られる表彰を受けており、会員も手応えを感じている。
会は二〇〇三年三月に発足。手入れされていない森林が増えるなど、厳しい環境にある林業の活性化に女性が一役買えないかと、橋本延子会長(57)=同町臼ケ谷、林業=の呼び掛けで活動を始めた。会員は林業
や自然に関心を持つ五十七-六十七歳の女性五人で、職業は林業や農業、会社員などさまざま。
本格的に活動するため全員がチェーンソーの操作資格を取得。年一、二回、町内外の森林で間伐や枝打ちをボランティアで行っている。間伐したスギやヒノキで腰掛けやまな板も作り、地元の祭りで販売。〇七年度は
国民文化祭などイベントへの出品が多かったため、木工品の売上高は昨年度の約四倍に増えている。
〇六年からは、老人会のお年寄りとともに、町内の青少年野外活動センターで宿泊訓練に来た高校生にミニわらじの作り方を教える活動にも取り組んでいる。
男女共同参画推進に向けて活動している女性団体・個人に贈られる〇七年度農山漁村女性チャレンジ活動表彰(農産漁村・女性生活活動支援協会主催)では、全国で十二団体・個人が選ばれる優秀賞を受賞した。
自宅でも林業を営んでいる橋本会長は「女性が林業にどのようにかかわっていくことができるか、今後もその可能性を探っていきたい」と話している。