ID : 5906
公開日 : 2007年 12月28日
タイトル
間伐材で果樹の支柱開発 「最上地域研究会」
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新聞名
山形新聞
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元URL.
http://yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200712/28/news20071228_0431.php
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元urltop:
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写真:
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最上地域の森林組合と金山町内の工芸店などで組織する「最上地域間伐材利用研究会」が、間伐材を活用した果樹の支柱「力もち」を開発し、販売を始めた。間伐材の有効活用策として注目されている。
果樹栽培農家の「実が熟すに従って、重みで枝が折れてしまう」という悩みをヒントに、木製支柱を開発した。果樹や雪の重みで枝や幹が傷む被害を防ぐため、アルミ製の支柱を使う農家が多いが、重さに弱く、一度曲が
ってしまうと使えないという難点があった。木製支柱は曲がることなく15年は使えるという。
製品名は「力もち」。先端にプラスチック製の部品を取り付け、枝を支えやすいようにしている。長さ2-4メートルで、50センチごとに5種類。値段は長さによって変わり、580円から1000円前後まで。支柱を製作してい
る匠まさのの正野正剛会長は「研究を重ね、より安くていい物を提供したい」と話している。
研究会は、最上広域森林組合と金山町森林組合、匠まさの、出羽工芸で組織し、間伐材を活用した製品開発に取り組んでいる。間伐は、貯水や土砂崩れの防止など、森林の機能維持に不可欠な作業。国産材価格が安
い一方、山からの搬出コストが高いため、間伐材のほとんどが利用されないまま放置されている