ID : 5574
公開日 : 2007年 12月 4日
タイトル
名神、のり面緑化でCO2減らそう 京のグループ植樹活動
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007120400079&genre=K1&area=K1I
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元urltop:
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写真:
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雑木の茂る京都市伏見区深草の名神高速道路ののり面を美しくしようと、近くの京エコロジーセンターを活動拠点とするボランティアグループが西日本高速道路(大阪市)と連携し、緑化に取り組んでいる。付
近の山の植生に習った樹木を植え、一帯を「森」にする。グループは樹木の二酸化炭素(CO2)吸収量などを調べ、のり面樹林化の有効性を探っていく。
名神高速道路深草バスストップ一帯ののり面は、雑草や雑木が伸びて景観が悪く、住民から改善を求める声が上がっていたという。管理する西日本高速道路は美化に加え、樹林化による地球温暖化抑制を期待し、同セ
ンターに話を持ちかけた。今年7月、同センターの環境ボランティア「エコメイト」の修了生ら17人が「名神深草森の会」を結成し、一緒に作業をすることになった。
「みやこ森プロジェクト」と銘打ち、同会のメンバーたちは毎月1回、西日本高速道路茨木管理事務所の職員と会議を重ね、準備を進めてきた。植樹する約200平方メートルののり面を草刈りしたり、付近の山の植生に
合わせて植える木を選んだ。
11月末、メンバーと職員計約30人が現地で初めて植樹をした。斜面にはコナラやシラカシ、ヤマザクラなど11種24本の幼木、平地にはアジサイやユキヤナギなどの苗木を植えた。木の名前を記したプレートは、名
神高速道路周辺から出た間伐材で手作りし、環境面に配慮した。
同会は世話をするとともに樹木の生育状況やCO2の吸収量を調べる。今後、樹林化の区域を広げる方針で、そのサンプルにもするという。
同会の城山厳夫代表(65)は「のり面は景観上、じゃまな空間と思われてきたが、少しでもきれいにして住民が親しみを持てる場所にしたい」と意気込む。西日本高速道路関西支社も「今後も地域の方とともに、のり面を
使った地球温暖化防止につながる取り組みを進めたい。今回はその第一歩になる」としている。