ID : 4982
公開日 : 2007年 10月12日
タイトル
農業や林業などの副業として工芸品作りを推進する地域は
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新聞名
nikkei Bpnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/071012_tokimatsu02/
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元urltop:
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写真:
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大分県由布院でアトリエときデザイン研究所を営む時松辰夫氏は、皿や小鉢、靴べらなど、生活の道具にこだわるクラフトマンだ。普通なら捨てられるような間伐材や建築現場で余った木材などを使って、美
しい木工品を生み出す。アトリエときデザイン研究所の製品は人気が高く、今では由布院土産の定番になっている。
●時松さんの原体験は小学校のとき。修学旅行の代金を工面するために、父親が屋敷林のもみじの大木を手放したこと。それ以降、1本の木を切ったら、5本の木を植えて、自然への恩返しとしている。木工を生業とする
時松さんにとって、自然との共生を図ることは仕事であり、人生そのものでもあった。
●由布院は、ありのままの景観を守ることで、多くのファンを獲得してきた町だ。時松さんは、農業などの第1次産業と、観光という第3次産業の間を結ぶ生産者として、地域に貢献したいと考えている。理想は、木工クラ
フトが第1次産業従事者の副業となって地域経済を支え、生み出された製品が由布院ファンに喜んでもらえること。
●農業や林業などの副業として工芸品作りを推進する地域は多いが、立ち消えになるケースが散見される。副業の経済性を確立し、自立性と持続性を実現するには、どうしたらいいのだろうか?
●ヒントは、アトリエときデザイン研究所が由布院で成功を収めた理由に隠されていた。後編では生産者と地域社会との関係性や、地域経済を支える副業についてリポートしたい。