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葉っぱのメッセージ




セイヨウカシワ
生真面目な詰襟姿の
学生さん、懐かしいね。
緑の散策路にて
12月8日採集
カシワ
野を超え、山を越え
どこへ行こうか。
トンボの湿地にて
11月7日採集
セイヨウカシワ かわいい手のひらサイズ
カシワ 昔はご飯茶碗だった

カシワの葉っぱで柏餅を作って5月5日の端午の節句を祝う。「カシワ」と言えば
誰しも「柏餅の葉っぱ!」と即座に答えるけど、古代の人たちはそうじゃなかった。
彼らは、いろいろな木の葉をお皿代わりに使っていた。当然、鍋・釜もなかった
ので、食べ物を煮炊きするのにも使った。手近な葉っぱ、身近な葉っぱ、使えそ
うな葉っぱは何でも使った。そのうち彼らは、この炊ぐ葉っぱ(ご飯を炊く葉っぱ)
のことを全部まとめてひとからげに「カシワ」と呼ぶようになった。いろんな葉っぱ
を使っているうちに、いつでもどこでも手に入れられ、使い勝手のよい葉っぱが
自然と決まってきた。今、私たちが「カシワ」と呼んでいる木の葉がそれだった。
古代人の食の知恵、道具の名。これが「カシワ」の名の由来。
  もうひとつ興味深い話は、枯れ葉になっても春先まで枝についているところ。
茶色くカラカラになりながらも、ずうっと枝についていて落ちない
のは、何度見てもホント不思議。だからカシワには葉守りの神が宿ると言われ、
緑起がよいのでよく庭木にもされている。
  一方セイヨウカシワは、日本のカシワほど大きくならない。てのひらの中にすっ
ぽり収まってしまうくらいの可愛いサイズ。日本のカシワの葉っぱには毛がはえて
いて凡庸とした感じだけれど、こちらはスベスベ。シャープでシャレている。
秋の黄葉は美事。カシワの花言葉は、自由・勇敢・独立・強健・歓待。




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