オオヤマザクラ 花の潔さより葉っぱのしぶとさ、 手本にすれば 植物園にて 12月6日採集 |
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サクラ 花より団子、それより葉っぱ 万葉の時代に愛でられ、歌のモデルとなっていたのは日本古来の野生の桜10種――ヤマザクラ (山桜)、オオヤマザクラ(大山桜)、ミヤマザクラ(深山桜)、ミネザクラ(峰桜)、カスミザクラ(霞桜)、 オオシマザクラ(大島桜)、マメザクラ(豆桜)、エドヒガン(江戸彼岸)、カンヒザクラ(寒緋桜)、チョ ウジザクラ(丁子桜)。この野生の桜を元に今では300種以上の桜がある。 中でも有名なのがソメイヨシノ。 江戸時代、染井村(今の東京・豊島区駒込)の植木職人、伊藤伊兵衛政武がオオシマザクラとエド ヒガンをかけあわせてつくった大ヒット商品で、今なおサクラの女王の名をほしいままにしている。 職人魂の愛と情熱を強く感じさせるソメイヨシノの花。散りぎわの潔さも妙に日本人の精神性にマッチ していた。 この潔さをお手本にと、多くの若者たちが戦場に消えていた話を本で読むにつけ、あぁあ、花の潔さ より葉っぱのしぶとさをお手本にしていたらなあと、さくら餅を食べながら思ったりする。ちなみにさくら 餅の葉っぱはオオシマザクラの葉。さくら湯に浮かんでいるのはオオシマザクラの園芸品種、フゲンソ ウの花びら。 |
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ヤマザクラ ボョーン! コリャまた ずいぶん幸せな魂の形だこと 隣街バスターミナルにて 11月18日採集 |
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ソメイヨシノ 傷つき食われ落ち轢かれても、 全然へっちゃら。 総合病院の路上にて 11月6日採集 |
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イヌザクラ 毛細血管のような葉脈。 みんないきているんだ! 大学正門脇にて 11月13日採集 |