主要木材アラカルト(その3

主な輸入材とその特性
  種  類 圧縮強さ㎏×cm 特   性
米材 ベイスギ 340 日本のスギの柔らかいものより弱い。製材加工しやすい。水湿に強いが土台には柔らかすぎる。構造材としては、あまり使われていない。
ベイマツ 470 豊富に産出され、耐久力、強度ともある。アメリカ合板は、このベイマツ合板が多い。値段が高く、製材品や合板が輸入されている。
ベイツガ 440 米材輸入量の半分以上を占める。割れがおこりやすく、非常に腐りやすい。
ベイヒ 440 日本のヒノキに似て腐りにくい。欧米人はヒノキの匂いを好まないので、あまり使わず安値だったが、最近高くなってきた。銘木的に使われている。
ベイヒバ 430 日本ヒバに似て、黄色で腐りにくいが、ヒノキの種属。土台などに多く使われる。
ノーブルファー(ベイモミ) 380 日本ではモミの種属、北海道のトドマツの種類。ホワイトファーといって数種類のベイモミがはいってきて、ノーブルも混用されているが、材質はノーブルのほうがよい。
スプルス(シトカスブルス) 380 北海道のエゾマツ、内地のトウヒの種属で、性質も似ている。建具などに使われている。欠点はベイツガよりはよいが、エゾマツと同じく腐りやすい。シトカスブルスとホワイトスブルスがあるが、前者のほうが材質がよい。
南洋材 ラワン(レッド) 400 普通のラワンは、ホワイトラワン、レッドラワン、イエローラワンなど、30種類くらいもある。メランティもラワン系の一種だが、ボルネオ産で、材質がやや落ちる。
アビトン 530 ラワンに比べ、重く、固く、強いが、加工しにくく、収縮しやすく、狂いが出やすい。
北洋材 エゾマツ 350 スプルスと呼ばれることもある。日本のエゾマツと大体同じである。
トドマツ 350 日本のカラマツと大体同じである。
カラマツ 460 樺太あたりにあるカラマツ。日本のカラマツと性質は大体同じ。年輪が緻密なので最近は土台に使われるようになってきた。
その他 ラジアータパイン(ニュージーランド松) 330 南方からはいってくる例外的な針葉樹。マツの種属で、マツの代用に使われるが生長が早く年輪幅が広いため、日本のマツに比べ強度はかなり落ちる。
タイヒ(台湾) 400 日本のヒノキと同じ種属、日本のヒノキの代わりに使われる。同様にベニヒがあるが、これはタイヒよい強度がやや劣る。