ID : 4345
公開日 : 2007年 7月29日
タイトル
「糸のこロック」登場 木祖で演奏に合わせ切り抜き .
新聞名
信濃毎日新聞
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元URL.
http://www.shinmai.co.jp/news/20070728/KT070726FUI090006000022.htm
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元urltop:
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写真:
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電動糸のこぎりを操る木工作家草刈成雄さん(38)=木曽郡木祖村小木曽=が、ロックの演奏と糸のこの実演を組み合わせたライブを披露し、話題になっている。糸のこを使ったものづくりをアピールしよう-と発案。「糸のこや間伐材の活用へ関心が向いてくれればうれしい」と期待している。 「早いぜ 糸のこ切り 感じるだろう 糸のこ魂…」 7月上旬、木曽郡木曽町福島で開いた商店街のお祭り。「糸のこ太郎DXナルカリ」を名乗る草刈さんと仲間3人の「糸のこロックンロールバンド」が登場した。ボーカルの草刈さんは歌いながら、舞台の前に置いた電動のこぎりで次々と動物などを切り抜き、観客に放り投げた。 大阪府出身。木工は木曽に来てから習った。木に囲まれた環境の中で、糸のこと板から物を生み出す面白さにのめり込んで10年になる。歌詞や曲は遊びでギターをつまびく時に思い付くという。「だれもやっていないことに挑戦し、追求することで向上していけると思う」 電動糸のこで規定の大きさの板を切り抜き、玩具を作る「糸鋸(のこ)おもちゃコンテスト」も発案。木祖村の有志でつくり自身も参加する「水の始発駅フォーラム」で昨年初めて主催した。「特に子どもたちが山の資源とものづくりに目を向けてほしい」と話す。 ライブの締めくくり。草刈りさんは、ゆっくりした演奏に合わせて「1枚の間伐材の板で何ができるか、想像してみましょう」と語り、2匹のウサギを切り抜くと、「2人はもう寂しくありません」と再びはめこみ、一体にしてみせた。何げない木の切れ端から発想する楽しさを感じてほしいと願っている。 コンテストは今年も8月14、15日に木祖村で開く予定。8月8日まで作品を募集している。問い合わせは、同村役場内の水の始発駅フォーラム事務局(電話0264・36・2001)へ。
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