ID : 288
公開日 : 2006年 2月12日
タイトル
三菱自、竹の繊維を植物由来樹脂に組み合わせた自動車内装用樹脂材料を開発 .
新聞名
日経プレスリリース
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元URL.
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=123108&lindID=4
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元urltop:
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写真:
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~ ライフサイクル全体における二酸化炭素の排出量を削減 ~ 三菱自動車は、植物由来の原料から製造可能な樹脂であるポリブチレンサクシネート(PBS)に、竹の繊維を組み合わせた自動車内装部材を、愛知県産業技術研究所(愛知県刈谷市)の協力を得て開発した。同部材による内装部品は、2007年度に発売予定の新コンセプト軽自動車から採用する予定である。なお三菱自動車は、このPBS+竹繊維をはじめ、同社独自の植物由来樹脂技術の総称を「グリーンプラスチック」と名付けて、環境に配慮した新材料の開発を推進、順次実用化を目指す。 三菱自動車では、地球温暖化や石油資源枯渇への対策、森林資源の保護を目的に、自動車の内装部品に使用されている石油由来樹脂や木材ハードボード等の代替品として、植物由来樹脂や、生長の早い植物の繊維といった、原理的に大気中の二酸化炭素(CO2)の量を増加させない循環型資源に着目。2004年から、愛知県産業技術研究所と協力して開発を進めてきた。 今回の主材料であるPBSは、コハク酸と1,4-ブタンジオールを主成分とする植物由来樹脂である。コハク酸は、サトウキビやトウモロコシなどの糖から発酵化学によって製造する予定である。 また同部材では、剛性を向上させるため、このPBSに竹の繊維を組み合わせた。数年で生育する竹は、より年数を必要とする通常の木材資源と比較して、持続的な供給が可能な資源といえる。また、生育地域は日本・中国・東南アジアなど広範囲に渡るため入手性に優れ、同時に、竹資源自体の有効利用にもつながる。 このPBS+竹繊維を用いた試作品にて、ライフサイクル全体(原料採取から廃棄まで)でのCO2排出量を試算した結果、現在広く用いられている石油由来樹脂のポリプロピレン(PP)の場合と比較して、およそ5割以上の削減を達成した。 また、VOC(揮発性有機化合物)発生量についても、木材ハードボードと比較して大幅に低減(約85%減:試作品での測定結果)していることも確認できた。 三菱自動車は、今回の「グリーンプラスチック」のほか、次世代電気自動車「MIEV(Mitsubishi In-wheel motor Electric Vehicle)」や、「バイオクリアフィルター」「消臭天井」といった車室内環境快適化技術などの環境技術に積極的に取り組んでおり、「環境の世紀」にふさわしいクルマづくりを目指す。
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