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県内曹洞宗の若手僧侶を中心に住民や小学生らで構成する奥州市前沢区の緑のボランティア「やまびこ隊」(渡辺善幸代表世話人)の植樹祭は27日、同区生母の竹林で開かれた。自然体験公園「やっほーらんど」の5年後完成を目指し、桜など千本の苗木を植えた。メンバーは「子どもたちが自然を楽しむ場所にしたい」と完成を待ち望む。
やまびこ隊は1999年結成。「後世に人と木を残したい」と自然体験や森林保護事業を進める。拠点を置く同区生母の浄円寺(菊地浄雄住職)には2002年、拠点施設の山小屋八峯(やっほー)庵を建築。今年1月にはキッズハウスをつくった。八峯庵やキッズハウスでは竹を使ったコップ作りや座禅、食事作法の指導などを行っている。
植樹祭には、隊員ら約50人が参加。同寺隣にある金森山のゲレンデ跡地約3ヘクタールに桜やブナ、ケヤキの苗木を植えた。赤生津小4年の初貝大輝(ひろき)君は「沢でカニを捕ったり、山の中で遊ぶのが好き。みんなで遊べる公園にしたい」と大石誉人(たかと)君(同校3年)、三浦大河君(同校4年)と汗を流していた。
今後、隊員が苗木の生育を管理。ログハウス仕立ての体験学習館などを建設し、公園は12年ごろの完成を目指す。
土地所有者の一人、同市前沢区生母の農業菊地平八郎さん(72)も植樹作業に汗を流し「子どもたちが楽しく遊べる場にしたい」と期待する。
同隊はこれまで軽米町の山火事跡地での下草の刈り取りや植林、平泉町長島地区の里山づくりもしている。水戸市から参加するパート大野ゆかさん(41)は「とにかくメンバーの人柄が良い」と足を運ぶ理由を説明する。<