同コンクールは今月上旬、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。関東、関西、九州など全国6ブロック代表の6グループが参加した。岩泉町林業研究グループは、北海道・東北ブロック代表として、志和代表ら会員7人が現地に出向いた。
志和代表は「岩泉町でもなかなか利用間伐が進まず、たとえ間伐されても木材が林内に放置されている現状を会員の多くが問題視していた」と間伐材製品開発の経緯を説明。製作したログハウスや、ごみ収納装置などを紹介した。
ごみ収納装置は、折り畳み式、ボックス式、分別式の3タイプ。このうち折り畳み式は05年11月、特許庁から実用新案登録され、宮古市内に3基設置されている。商店街のように設置が限られた場所に置くことができ、使用時以外は掲示板としても活用できる。
同グループは1976年に林業後継者グループとして設立された。岩泉町内外の会員49人が活動している。間伐材製品製作のほか、マツタケ発生林を整備してきた。
志和会長は「ぶれない方針を立て、良い仲間と知恵を出し合いながらコツコツとやってきたことが評価されてうれしい。今回をきっかけに、木材にもっと関心を持ってほしい」と呼び掛けている。