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ID : 2884
公開日 : 2007年 2月26日
タイトル
王子製紙米子が自家発電増強
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=345998006
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元urltop:
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写真:
 
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 王子製紙米子工場(米子市吉岡、水島貞夫工場長)が、工場内の発電用ボイラーに新タービンを増設した。紙、パルプの増産をにらんだ設備投資で、自家発電比率を高める。余剰電力の売電事業にも本格的に取り組み、経営コストの削減を図る。
 同工場は、自家発電用ボイラーの燃料を、高騰する重油から、廃プラスチックや古紙で作るRPFや、廃タイヤの破片、建築廃材に転換。二〇〇五年七月から新ボイラーを本格稼働させるなど、二酸化炭素排出量や経営コストの削減を進めている。
 製紙工程で、木材チップから繊維を取り出す際に出る有機分の黒液を燃料として使う回収ボイラーとの二台を備え、これまでは三台のタービンを稼働。工場の使用電力の90%を自家発電している。
 同工場は表面につやがあり、カレンダーやパンフレット、美術誌などに使う高級塗工紙の生産が主力で、中国などへ販売するパルプを合わせて年間五十九万トンを生産。特に塗工紙の生産量は国内市場の10%弱を占める。
 紙やパルプ生産量の伸びにより、今後も木材チップの使用が増えると見込まれることから、回収ボイラーの発生蒸気の有効活用を計画。まだフル稼働していない新ボイラーの発電能力も考え、約二十億円の設備投資により新タービンを設置した。
 新タービンの出力は、二万キロワット。既存タービン三台の出力は約十万キロワットで、新タービンの追加投入で約20%出力を高め、自家発電を増やして購入電力を減らすことで経営コストの削減を図る。
 同工場の比留間喜雄事務部長は「製紙業界を取り巻く環境は厳しい。新タービンの稼働により、自家発電の増加はもちろん、売電事業の可能性を探っていく」とし、将来は売電にも本格的に取り組む考えで、電力小売業者などと交渉を進めている。
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