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ID : 2375
公開日 : 2006年 12月29日
タイトル
「森で働くのが好き」 浜松・龍山森林組合の女性3人奮闘
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/siz/20061229/lcl_____siz_____002.shtml
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元urltop:
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写真:
 
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浜松市の龍山森林組合で間伐や植林、作業道の開墾などを受け持つ作業班に、十代から五十代の女性三人が志願し、山を守る現場の第一線で一翼を担っている。連日、チェーンソーなどの機材を抱えて森の中の現場に向かう。こうした森林労働は全国的にはまだまだ“男の領域”にあり、女性進出の先駆けとして関係者に注目されている。 三人は本間千佳子さん(50)=同市鮎釣=と山梨絵里さん(25)=同市龍山町=、中山明子さん(19)=同市横山。「デスクワークよりも森の中で働くのが好きと」三人は口をそろえる。山梨さんは「一日があっという間に終わってしまう感じ」と話す。
 本間さんは東京都の出身。三十歳のときに都会の仕事に切りをつけ、たまたま募集を知って龍山森林組合に入った。その後、森林関係の仕事をしていた愛知県の男性と結婚して十年ほど退いていたが、子どもが手を離れた三年前に作業班に復帰。「森の中で体を使い、汗を流すのがやっぱり性に合ってるんですね」と笑顔で話す。
 旧清水市出身の山梨さんは大学卒業後、浜松市出身の中山さんは高校卒業後、それぞれ龍山森林組合に就職した。
 ふだんはそれぞれ男性職員に交じって作業日程をこなすが、ときには三人が現場で顔をそろえる。中山さんは「本間さんの仕事を見て教わることも多い」と言う。
 社団法人静岡県山林協会によると、二〇〇六年四月現在、県内の森林労働者は九百二十六人(森林組合、木材関連企業など含む)。このうち女性は2%で、その大半は四十歳以上。だが最近は、都会でストレスを抱えるより自然とのかかわりの中で暮らしたいとして、若い女性からの問い合わせが増えているという。
 龍山森林組合は来春、静岡大農学部を卒業する女性を作業班員としてさらに新採用する予定。同組合常務理事の青山典弘さん(62)は「人を増やせばそれだけ仕事も持ってこなくてはならないが、若い活気を森に注入したい願いもある」と語る。
 同組合は、〇六年度から始まった森林(もり)づくり県民税による私有林整備を請け負うなど事業拡張を図る構えだ。
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