ID : 15828
公開日 : 2010年 3月30日
タイトル
>狙われる国土、森、なぜ手をこまぬいているのか -2
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新聞名
日経ビジネス
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元URL.
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100326/213636/?P=1&ST=manage
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元urltop:
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写真:
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府内産の間伐材を災害の軽減に役立てようと、府南丹広域振興局が京都府亀岡市稗田野町佐伯の山林で進めていた木製の治山ダムと河川の護岸工事がこのほど完了した。立木に換算して、約640本分の間伐材を使った。
治山ダムは、大雨などで削られた山肌の土砂が下流へ流れるのを防ぐ目的がある。コンクリート製が一般的だが、府では間伐材の利用価値を高めて山の整備意欲を高めようと「京の木の香り整備事業」と名付けて進めている。ヒエ田野町では2009年度から工事にかかっていた。
04年の台風被害で川岸が削り取られるなどした犬飼川の支流に、直径12センチ、長さ2メートルのスギの間伐材を組んで両岸を保護。ダムには直径20センチと太めの間伐材を使った。間伐材の間には石を入れ、土砂の圧力に耐えられるようにしている。
間伐材を使う治山工事は、丹波2市1町では南丹市日吉町や亀岡市宮前町などに続き4例目。同振興局農林整備室森林整備担当の山口正章副室長は「林業者だけでなく、地元の人たちにも山に関心を持ってもらうきっかけにしたい」と話している。