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ID : 15824
公開日 : 2010年 4月12日
タイトル
日本は「木の文化の国」という“ウソ”多様な木材利用-2
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新聞名
日経ビジネス
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元URL.
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100408/213892/?P=1
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元urltop:
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写真:
 
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都市住民らに森の散策で心身を癒やしてもらう智頭町の「森林セラピー事業」が、本格的に動き出した。普及を進めるNPO法人「森林セラピーソサエティ」(東京都)から1日、県内で初めて適地として認定された。町は来春の受け入れ開始に向けて今後、宿泊場所の整備やガイド養成などを進める考え。担当者は「認定でPRがしやすくなった。関西圏などからストレスを抱えた人を呼び込みたい」と意気込んでいる。
 同町は面積の93%を森林が占める。かつて林業で栄えたが、今は安い外材の流入などで低迷。豊かな環境を町の活性化につなげる新たな戦略として着目したのが、森林セラピーだ。
 昨年に官民で推進協議会を設立。天然杉やコナラ、ブナなどが茂る同町芦津地区の遊歩道(約8キロ)を散策コースに設定し、一緒に歩いて森の魅力や効果的なリラックス法を伝える森林ガイド22人を養成した。同NPOに認定を申請し、現地調査を受けたところ、「健康増進が期待できる態勢が整っている」と評価されたという。
 開始目標は来年5月。それまでに地元の食材を使った健康食の提供や民泊の受け入れ態勢を整え、ガイドも2期生37人を養成するという。2013年には年間3万人の参加者を見込んでいる。
 ガイドの一人の会社員前橋京子さん(50)(同町大内)は「芦津の森を歩くと、小鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえ、本当に癒やされる。多くの人に実感してほしい」と話す。
 一方で、同NPOが認定した適地は、滋賀県高島市や岡山県新庄村など全国に約40か所あり、ライバルは多い。町の事業費は、昨年度が1700万円。今年度は遊歩道の改修などで3倍以上の5800万円を投じるが、住民には費用対効果を心配する声もある。
 上原巌・東京農大准教授(造林学)は「智頭町には森を大切にする文化が根付いており、森林セラピーの一大拠点になる可能性はある。全国の森から選ばれるためには、セラピーの内容を充実させるなど、参加者が『もう一度行ってみたい』と思えるもてなしが重要だ」と指摘している。
 24日午後1時30分から、同町智頭の町保健・医療・福祉総合センターで認定記念イベントがあり、同NPOの河野透・事務局長や平井知事らを交えての座談会などが行われる。参加無料。問い合わせは町企画課(0858・75・4112)。
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