ID : 15770
公開日 : 2010年 4月16日
タイトル
間伐材でアルプホルン 真砂さん(田辺市龍神村)ら製作
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新聞名
紀伊民報
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元URL.
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=187985
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元urltop:
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写真:
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2011年5月に和歌山県田辺市たきない町の新庄総合公園を式典会場として開かれる全国植樹祭に向け、林業への関心を高めたいと、同市龍神村柳瀬の林業、真砂典明さん(78)が、スイスの伝統的な管楽器「アルプホルン」を製作した。アルプホルンは、間伐材などを利用して作れることから「木に対する関心を高めるのによい素材」と真砂さん。楽器の練習をしながら、ホルン仲間も増やしていきたいという。
真砂さんは県内の林業関係者でつくる「県林業研究グループ連絡協議会」の顧問を務めるなどしており、学校などで森林のPR活動に取り組んでいる。全国植樹祭の開催は「林業人として森林をアピールする絶好の機会」と考え、間伐材や市場価値の低い根曲がり材を利用して作られる、アルプホルンに注目。手作りのアルプホルンで演奏活動をしている「玉川アルプホルンクラブ」(神奈川県)の中川重年代表と交流があったことから、ある程度加工した部材(キット)を送ってもらって、3月下旬から製作を始めた。
当初は自分だけで作ろうと考えていたが、木を半円形に削るなどの加工が必要なため、近くに住む大工、林好和さん(73)に協力を要請。2人で加工した木を組み合わせるなどして、仕上げに表面に藤を巻いて、4月上旬に完成させた。
長さは約3メートル40センチ。製作費用はキットを購入し、作業を委託した場合で15万~20万円程度だが、作業を自分ですれば5万円程度で作ることができるという。
真砂さんは「アルプホルンは愛好者のクラブが全国各地にできており、県内にもできればうれしい。仲間が増えれば演奏会をしてみたいし、将来的には龍神村の木を使ってアルプホルンを作ってみたい。全国植樹祭の関連イベントで演奏することができれば」と話している。
問い合わせは真砂さん(0739・78・0029)へ。