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ID : 15705
公開日 : 2010年 4月10日
タイトル
広がる間伐材活用 盛岡の玉山製材所、治山ダム建設
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新聞名
岩手日報
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元URL.
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100410_13
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元urltop:
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写真:
  写真が掲載されていました
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盛岡市玉山区の製材業・玉山製材所(小笠原利雄社長)は、県産間伐材を使った治山ダム建設用パネルを開発し、県内外で普及が進んでいる。従来のコンクリートパネルよりも環境や景観に配慮。林業振興にも貢献する試みで、日本住宅・木材技術センター(東京都)の2010年住宅・木材振興表彰で最高賞の林野庁長官賞を受賞した。捨てられることが多かった間伐材の有効活用例として、注目を集めている。
 製品の名称は「残存型枠はめ込み式木製化粧パネル」。縦90センチ、横180センチで、鉄骨で組み上げたダムの基礎を覆い、内側にコンクリートを流し込む。
 主にスギを用い、県林業技術センターの実験では、強度が一般的なコンクリートパネルの約2・5倍あることが分かった。はめ込み式なので、施工時の作業効率も高い。
 同社は県内の森林管理署や森林組合、個人などから間伐材を購入し、自社工場で加工。住宅建材などに規格が合わず、山に捨てて置かれるだけだった小径木なども利用できる。パネルに使えない木も、机などの家具材やおがくずに加工する。
 06年にパネルを開発して以来、県内100カ所以上の治山ダム事業で導入。現在、宮城や青森でも導入が始まっている。
 日本住宅・木材技術センターは、全国から3社を林野庁長官賞で表彰。同社の技術について、「県産間伐材の利用促進と景観維持に配慮し、地域材利用技術として高く評価できる」としている。
 同社は1946年創業で、従業員約20人。これまで東北自動車道や東北新幹線など大規模工事現場に資材を納品し、近年は治山事業への資材供給へシフトしてきた。
 小笠原社長は「間伐材の有効活用を追求し、技術を改善してきた。エコ資材としての普及や林業関係者の所得向上にもつながる」と自信を見せる。
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